げーと・おぶ・ほかろん

GallのFGOブログです。英雄王とぐだ男の世界を救う大冒険

【FGO】「"Arts+高耐久"が広く支持されるワケ」と、”刑部姫の話”

皆さま、如何お過ごしでしょうか。

すっかり月一更新になってしまいました、Gallです。

 

前回の記事は

「自他ともに認める」

トチ狂った記事になってしまったので

 

今回はわかりやすい記事を書きます…。

ええ、わかりやすい奴です。

 

というわけで、早速本題。

 

 

*****

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みなさん、こんなパーティを見たことがありますか?

 

所謂「Arts耐久パ」という奴ですね。

 

高難易度の度に、

「(3桁)ターンかかってやっと倒したー!」

的なツイートと共によく流れてくる、アレです。

 

特に、手駒の少ない無課金のユーザーの間では

人気の高いパーティのように感じます。

 

では、何故こういった

「Arts」カード軸のデッキが、

「ライト層に」人気なのか

 

疑問に思ったことはありませんか?

 

「フレサポ借りてBで殴ればいいのでは?」

 

そんな風には思いませんか?

 

今回は、そういった「Arts耐久パ」が強い理由を

色々と考えていこうという企画です。

 

***

【カードの性能~おさらい~】

 

改めて、「Arts」というカードの性質についておさらいしましょう。

 

※詳しくはこちらのwikiの「コマンドカード」の項を参照

www9.atwiki.jp

 

FGOに存在する3種類存在する

「通常コマンドカード」の性能を、

今更ながら簡単にまとめると、こうです。

 

●Buster

◆攻撃力が高いカード

 1.5~2.1倍の威力補正がかかる

 素の威力が高いため、攻撃力系のバフの恩恵を受けやすい

◆攻撃力を「上げる」カード

 1枚目に選ぶことで、宝具以外の2枚目以降のカードに

 1.5倍の威力補正がかかる

 チェインボーナスも、「威力アップ」効果

◆スターが「少し出やすい」カード

 補正は10~20%なので気休め程度

 スター発生については後述

◆ヒット数が少ない傾向にあるカード

 初期鯖は特に、1ヒットBが多い

 従って、上記の性質が生かしづらい傾向にある

 逆に言えば、多段ヒットのBusterは非常に強力

◆NPは「溜まらない」カード

 余程バフを盛らない限り、NP獲得は厳しい

 ヘラクレスのような基礎NP効率の高いキャラでは、

 例外的にNPを獲得できる場合もある

 

●Arts

◆NPを溜めやすいカード

 NP獲得の倍率は300~600%

 基本的にはこのカードを選んでNPを溜める

◆NPを「配る」カード

 チェインボーナスは「NPを20獲得」

 キャラによっては、このボーナスがNP獲得の肝になる

 また、1枚目に置くことで、2枚目以降の

 宝具以外のカードのNP効率を100%アップする

◆「並程度」の威力の出るカード

 ダメージ補正は100~140%

 比較的安定したダメージが出る

◆スターは「ほぼ出ない」カード

 ギルガメッシュ系統のような例外を除くと、

 基本的にはスターを生成しないカード

◆「ヒット数」「オーバーキル」に左右されるカード

 Artsのヒット数は、QuickのNP効率を左右することが多い

 また、オーバーキルによりNP獲得倍率が向上する為、

 オーバーキルの恩恵が一番大きいカードとも言える

 

●Quick

◆スターが出やすいカード

 80~180%のスター発生ボーナスがかかるカード

 ただし、スター発生率は全カード共通で

 ①300%以上は上がらない

 ②100%アップで1個増加確定

 というシビアな性質の為、恩恵を感じづらい

◆スターを「生み出す」カード

 チェインボーナスは「スターを10個獲得」

 チェインでスター生成→クリティカルQuickで更に増産…

 といった「クリティカルループ」を得手とする

◆NPを「並程度に獲得できる」カード

 カードのNP効率は100~200%

 キャラ毎のNP効率に依存するものの、

 BusterよりはNPを獲得できる。

 オリオン等、ArtsよりNP効率が良い例もある

◆ダメージ設定が「低い」カード

 ダメージ効率は80~112%

 3種類の中では設定が一番低い

 ただし、Quick宝具は威力倍率が「最も高い」為、

 基本的には3種類の中では

 宝具のダメージ倍率が最も高いカードでもある

 

***

【Artsの強み】

 

では、何故「Arts」が広く支持されるのか。

上記の理由から考察してみましょう。

 

と言っても、答えは明白で

 

①宝具を容易に装填でき

②それなりに威力もあり

③欠点は礼装やスキルで容易にカバー可能な部類

 

といった扱いやすさにあると言えます。

 

①については言わずもがな。

Artsチェインボーナスは、言い換えるならば

半永久的にに使える「魔力同調」のスキル。

使い勝手は3色中でも屈指と言えます。

 

②についても、ダメージ補正が安定している為

宝具を溜めるついでに火力を求めることができます。

ホント、ArtsとQuickのダメ補正って絶対逆にすべきですよね…

 

③について、欠点というのは端的に言えば「スター発生率」。

そしてこの弱点は、正直《2030年の欠片》をつければ解決します。

そう、礼装1個で解決するレベルの欠点しかないのです。

 

強いていば、Artsには

「選択し続けなければNPを配れない」

といった点が弱点に映るかもしれませんが、それは違います。

「Artsを揃えるとNPを20もらえる」

といった状況が本来は特殊なだけなのです。

 

以上のことから、別段Artsだけを選んでいるとしても、

スターが出づらい以外に特に困ることはないはずです。

というか、礼装やら宝具やらでその辺も解決するというのは、

皆さんも日々経験しているのではないでしょうか。

 

***

【何故”耐久”が人気なのか】

 

「負けないから」です

 

以上。

 

日本人のゲーマーの傾向として、

「容易に勝つ」事よりも

「絶対に負けない」事を重視する

そういった傾向があるようです。

※個人の感想です

 

なんでなんですかね。

 

***

【Arts×”耐久”の価値】

 

FGOに於いて、「宝具カード」というのは

「NPさえ足りていればいつでも選べるコマンド」

という性質を持ちます。

勿論、「宝具封印」などの例外もありますが…

 

この性質は、特にスキルと比較する場合に重要になります。

 

FGOではスキルには「クールタイム」が存在し、

確実に「スキルを使えない時間」が発生します。

 

宝具カードにも、NPチャージというクールタイムは存在しますが、

「Arts主軸」であればその空白の時間は一気に短縮されます。

 

そして、Artsチェインの連鎖によるNPの「圧縮」の前では、

スキル1回を溜める間に2回の宝具発動など造作もないでしょう。

 

言うなれば、Artsパにおける宝具カードというのは

「非常に短いスパンで使えるスキル」

といった性質を持つわけです。

しかも、それがArts宝具であれば

そこからさらにArtsチェインの起点になるわけですね。

 

***

 

次に「耐久」というテーマです。

 

これは要するに、

「1ターンでも長く生存すれば、より多くの宝具が使える」

ということに起因するのではないでしょうか。

 

そして、回復効果や無敵効果のある宝具を使うことができれば

ピンチの状態からも復帰する、或いは

そもそもピンチにすらならない、といった立ち回りを可能にしてくれます。

 

また、Arts軸のパーティに必須級となるのが『玉藻の前』ですね。

彼女の宝具は「回復+スキルCT短縮」

これにより、スキルの回転率も上げることで、

生存率をさらに高めることができるわけです。

 

たとえ時間がかかっても、

「負け筋」を排除して「勝ち筋」を広げる

そういったスタイルを良しとするのであれば、

「Arts軸+高耐久」というのは最も理想的と言えるでしょう。

 

***

【Arts軸思考の”罠”】

 

しかし、この超強力なArtsカードに毒されると、

一つの問題が生じます。

 

「Arts以外のカードを選ぶ」ことが

パーティの回転率を下げる行為

即ち、「悪手となる」

そんな風に考えるようになってしまう傾向です。

 

特に、単純に火力の底上げできるBusterと違い、

Arts軸にはほぼ不要なスター発生率を司るQuickに対して、

「Arts軸思考」のユーザーは評価を下げがちなのではないでしょうか。

 

「QuickはBusterよりはNPがたまる”だけ”のカード」

そんな風に考えてはいませんか?

 

「Artsではない支援宝具はチェインの邪魔」

そんな風に考えてはいませんか?

 

「礼装とスキルだけでスターは足りる」

「通常Quickは火力を出すorNPを稼ぐカードではない」

そんな風には考えていませんか?

 

これらの例は、目下私が考え得る欠点な訳ですが

おおよそ近しい事を皆さま感じているのではないかと思います。

 

其処に”罠”がある訳です。

 

Artsカードの弱点は、「スターが出せないこと」

そして、その弱点はスキルや礼装で容易にカバーできる

確かに私はそう書きました。

 

しかし、それは裏を返せば

「固定化された編成以外使えない」

ということではないでしょうか。

 

絶対必勝のスタンダードパーティ

それもまた良いでしょう。

決して否定したいわけではないのです。

 

ただ、私はそういった「マンネリ」を嫌う人間なもので

従って、マンネリ化したArts軸スタンパに対しては

「同じメンツしか扱えない弱点」があるように感じるのです。

 

例えばそれは、「編成制限」がかかった時。

或いは、クラス相性やカード耐性により

キャスターやArtsカードが通用しにくい場面。

そういった場面で露呈するように思われます。

 

この「マンネリ化」の抱える問題点を挙げると

 

①玉藻の前、マーリン等が必須になる

②基本的にスター不足でクリティカルよりもArtsチェインに頼る為

 パーティとしての爆発力に欠ける

③概念礼装が《2030年の欠片》などに固定化される

 

等があるのではないでしょうか。

無論、これらは他の二色、即ち

一瞬での最大火力に重きを置くBusterパーティや

クリティカルによる火力アップとNP効率の両立を目指すQuickパーティ

この2つでは寧ろ致命的になる場合もあるのではないでしょうか。

 

そして何より、「キャラクターの特徴」を考える時、

「常に同じことしかしないArtsパ」の基準で考えてしまうと

 

「宝具を溜めやすいか」

「自力で火力or星を出せるか」

「生存の力は高いか」

 

といった視点に固定化されてしまうのではないでしょうか。

 

「相棒のインターネットでの評価が低い!」

といった事態は、往々にしてこういった点に起因するのではないでしょうか。

 

私は、そのように結論付けます。

 

***

【まとめ】

 

まず改めて私が言いたいのは、

「Artsカードは3色の中で最も扱いやすいカード」

であるということです。

 

理由は前述の通りですが、

それ故に世間でのキャラクター評価も

「宝具を溜めやすいのか?=Arts性能は?」

といった点に目が行きやすいのでは、と思います。

 

そして、こういった「Arts偏重主義」には欠点があり、

その中でも特に深刻なのが

「新キャラクターの性能評価が出来なくなる」ことです。

 

Artsパーティというのは、強力ゆえに行動が固定化されていて、

それ故に思考の幅を狭めてしまう危険性を孕んでいるのです。

 

「より柔軟に、いろいろな戦術を考えたい!」

そういったスタンスでFGOを”遊ぶ”のであれば、

こういった思考には気をつけたいものです。

 

FGOの遊び方には個人差があります

 

といったところで、「前置き」は終わりです。

 

*****

刑部姫”真価”とは】

 

ここからが本題です。

 

まぁ、私の周りではあまり聞かない話ではありますが、

掲示板やら一部では「刑部姫=ハズレア」と考える人も

少なからずいるようです。

 

理由を調べてみると

 

「宝具効果をスキルで欲しい」

 →刑部姫のコマンドカードを選ぶ必要がある為、

  アタッカーのカードの選択枠を食ってしまう

 

といったものを見かけました。

 

Arts軸のパーティにはそもそも

「アタッカー」という要素が薄かったり

Buster軸のパーティでは

「バッファ=スキル特化」という要素があったりすることが

こういった考え方の根底にあるのかと思います。

 

では、逆に考えてみましょう。

 

刑部姫のコマンドカードの強みとは何か?」

 

一つは、「極めて高いNP効率」が挙げられます。

 

Arts2ヒット2枚、Quick4ヒット2枚、N/A=0.83

加えて《陣地作成 A+》によるArts補強

そして、Quick軸アサシン故のクリティカルの狙いやすさ

 

これらの要素が噛み合い、宝具回転率は良好な部類に入ります。

従って、「宝具発動そのものは容易」なわけです。

 

もう一つは「A2枚、Q2枚による両チェインの狙いやすさ」です。

 

Quickをチェインしてスターを大量獲得してもよし、

Artsチェインでアタッカーのフォローをしてもよし

「サポート型アサシン」としては、理想的なカード配分な訳です。

 

また、刑部姫の宝具効果についても、言及すべきでしょう。

彼女の宝具は、単なるQuick補強のスキルではありません。

 

防御バフとHPアップ効果を併設している点が重要なのです。

 

Quick軸のキャラの傾向として、

回避スキルはあるが精々1ターンしか持たない

といった「長期的なスパンで見た場持ちの悪さ」があるように思われます。

 

これを改善するのが、上記の併設バフなわけです。

 

また、刑部姫のスキルはすべて5T回転

5Tごとに自信の守りを固めたり

5TごとにNPを配ったり

5Tごとに防御バフ+強化解除したり

実は滅茶苦茶器用なんです。

 

これらを踏まえて、

私なら「刑部姫をこう使う!」という例がコチラ

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そう、エルキドゥとの組み合わせです。

 

段蔵ちゃんはオマケです。

小太郎と違い、防御手段が多いので彼女を採用してみました。

 

エルキドゥは防御スキルを持たず、

また、安定したQuickバフを持ちません。

 

また、エルキドゥには《気配感知》による回避解除こそあれ

スキル強化で「回避効果が追加」されてしまったため、

却って使いどころが難しくなったように感じます。

 

この2つを解決するのが、刑部姫なわけです。

 

宝具によって防御バフを展開し

また、《城化物》による強化解除もあります。

 

また、Artsを2枚持つためエルキドゥのNP効率のフォローができ、

同時にQuickも合計3枚ある為、スター補給も可能です。

 

上記の理由から、

エルキドゥを用いて長期戦を仕掛ける

といった場面において、マーリン以外の選択肢として

刑部姫が採用され得る、と私は考えます。

 

今後の活躍に乞うご期待!

 

*****

 

今回の記事は以上です。

気付けば5500字以上書いていました 笑

 

次回はアビゲイルの記事を書けたらいいな、と思っている次第です。

 

それではこの辺で。

ごきげんよう